音のタイプ化

#1 シャア・アズナブル / ジェダイマスター : アクティブサウンドデザイン(ASD)のサウンドデザインレシピ(JSAE 2015 横浜 / inter-noise 2015 サンフランシスコ)

1980年代に日本で育った方なら、きっとご存じでしょう。『機動戦士ガンダム』の“赤い彗星” シャア・アズナブルです。日本以外でも、『スター・ウォーズ』に共鳴した方は多いでしょう。こうした文化的アイコンから着想を得て、私はアクティブサウンドデザイン(ASD)に独自のアプローチを見出しました。 ASD-エンジンサウンドを制御・変化させるシステム―を研究し始めて以来、自動車業界での適用事例に少し物足りなさを感じていました。その多くはエンジンの次数成分を調整するにとどまっていたからです。サウンドデザイナーの視点から見れば、重要なのは物理パラメータそのものではなく、システムがどのような音響効果(サウンドエ[…]
2025年9月11日

SSDS /JMAC 2025

9月4日、5日、中央大学でSSDS/JMAC2025に参加して参りました。講演の機会を頂き、また色々な方とお話しできる良い機会になりました。事務局の皆様、戸井先生ありがとうございました。 私の方の講演は、AIの活用した音質評価とサウンドデザインについてでしたが、今回は、プラスアルファで生成AIのポテンシャルを感じて頂こうと思い、Music Videoも作成しました。ちょうどChatGPT-5のアップデータあり、AIエージェントの時代ということで、New GenerationというタイトルでAI時代を表現したものです。YouTubeにアップロードし下記にリンクを用意しましたので、楽しんで頂けたらと[…]
2025年9月8日

#5 “Engine sound perception – Apart from so-called engine order analysis”

(SFA/DAGA’04, 2004年、ストラスブール) これまでの発表(2002〜2024年)の中から、特に印象深い5つを選びました。その第5位が、2004年にストラスブールで行われたSFA/DAGAでの発表です。 当時私はドイツの自動車メーカーに在籍しており、「スポーツ感」を表現できるエンジンサウンドの物理パラメータを探していました。しかし、一般的な心理音響パラメータはその印象を十分に説明できず、従来のエンジンオーダー解析も限界があると感じていました。人はrpm(エンジン回転)の変化だけでなく、時間的な音の振る舞いに強く反応するとするのが自然だからです。 そこで私は、新しい指標として「Fre[…]
2025年8月26日

AI-SQ Engineering: AIによる音質評価

人工知能を用いた音質評価:AI-SQ EngineeringをYouTube動画にてリリースしました。 三つのAIを活用するものになっております。5つの動画をアップロード公開しています。 初めに AI#1 サウンドのテイスティング評価 AI#2 シン・オンシツヒョウカ AI#3 Sounds.Listening.Models クリエイティブ・サウンドデザインとAIによる音質評価予測 以上、ご参考になれば幸いです。 https://youtu.be/oP-6iXO8XVU[…]
2025年8月9日

SSDS/JMAC2025技術講習会での発表

2025年9月4日JMAC2025技術講習会で、3つのAI(人工知能)を用いた音質評価を発表します。研究プロジェクト”シン・オンシツヒョウカ・アウフヘーベン”の結果をAI-SQエンジニアリングとして汎用的に使っていく形になりました。この3つのAIの考え方(AI-SQエンジニアリング)について、そして、実際に適用した事例を発表します。是非ご視聴、ご参加ください。 講習会の詳細は以下になります。 【SSDS/JMAC技術講演会 2025年9月4日(木)−5日(金)】https://modal.jp/event/event.html[…]
2025年7月19日

2004年フランスで – ”魔法のサウンドデザインツール”

フランス音響学会とドイツ音響学会のジョイントという形での学会発表イベントが2004年フランス・ストラスブールで開催されました。その際に、周波数動特性の内容を初めて発表したわけですが、特徴的なサウンドデザインツールを持つGENESIS社(現ANSYS Sound)に私は出会うことになります。 きっかけは単純に、私が自分の研究内容をポスター発表をしていたら、GENESIS社代表のPatrick Boussard氏が話しかけてきたところから始まります。 私が代理店をしていた時代(2007年-2012年)から比べればかなり広く知られているようになりましたが、当時はまだフランス国内でしか販売されてなかった[…]
2025年6月10日

音のタイプ化:3つのタイプと物理量

加速エンジン音は周波数動特性という特徴的な物理量を持つことから、音のタイプ化タイプ1にしました。タイプ1に当てはまらない全く異なる現象として代表的な二つを選びました。 定常音をタイプ2衝撃音をタイプ3 周波数動特性を中心にこれらのタイプを組み立て直すとタイプ1が時間と共に周波数が変化する(大きくなる、小さくなる)タイプ2が時間と共に周波数が変化しないタイプ3が波形が立ち上がって減衰する(周波数動特性が極大) という3タイプに分類することにしました。 そして時間周波数での形状がそれぞれ異なるため、当然その音から受ける印象の物理量がそれぞれタイプ毎に異なります。 わかりやすくするために、タイプ毎の違[…]
2025年5月27日

音のタイプ化のはじまり

2005年11月に当時、合資会社として横浜音響研究所を立ち上げた際に、最初に考えたことは、すべての音に対応する評価法やサウンドデザイン法を作ることでした。 そこまで大きな目標を持って、起業できると判断していた一つの理由としてどんな音でも対応できる方法、音のタイプ化の原型をすでにドイツ滞在中に思いついていたからです。 始まりは、DAGA(ドイツ音響学会の会合)で2004年にオルデンブルグ大学と共同研究で発表した内容、Engine sound perceptionになります。 この発表では、加速走行音に対してのスポーツ感指標として周波数動特性を初めて発表した機会になりました。 周波数動特性:時間周波[…]
2025年5月25日